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詩
最終更新 2025/12/4

無限に拡張され続ける思考に我が心身は磨耗し、ついに限界に達し破裂した。/その散り散りになってゆく肉片となり私は考え、口上を続ける。……
冬の忘れ物は 春を見ていた/陽光と半開きのドア/その先に進むことが/
私に出来るだろうか……
蒲公英の根は地表を貫きやがて地球の芯に到達した/星の内核を絡めては吸い上げて養分にし……
ふたりのつないだ手が、大勢の身体が、溶けてゆく/やがてそれは水となり海となり、星となって……
喜びの果てにあるものは歓喜ではない/夏の終わりはさざめき暮れる/取り残される向日葵はしっかりと背丈を揃え……