破壊と再生violetapplemachine8月10日読了時間: 1分蒲公英の根は地表を貫きやがて地球の芯に到達した星の内核を絡めては吸い上げて養分にし、艶やかに咲き誇る蒲公英だ世界はこのように何度も壊されて春の訪れを告げた
我が憤怒ひとつ、ふたつ、みっつ。 みっつ、ふたつ、ひとつ。 その光は人の形を採っており、 人型の容器に我々はおさまり、 そうであるから我々は群れを成す 我々光たちは滑車より遅く、水車よりは速く。 (一個の魂に、あえなく鈍く光る魂の一群が突き立つ...
kingdom(In The Realms of)鮮血のような太陽が、 朽ち果てたコンビニのレジ袋が 置き去りにされたままなのを 干からびるまで溶かそうとしていた。 地団駄を踏む、 地団駄を踏む、 地団駄を踏む。 同時に、 童話の登場人物たちは、私の中で いつでも私を待っており、私を愛している...
mistletoeふたりのつないだ手が、大勢の身体が、溶けてゆく やがてそれは水となり海となり…星となって そして溶かし切れないものは棘の形をした泡となって消えますようにという、祈り 何処へも行かない 何者にもなれる 何者にもなれない せめて星になりたい 宿木があなたの背に根を付ける...