破壊と再生violetapplemachine8月10日読了時間: 1分蒲公英の根は地表を貫きやがて地球の芯に到達した星の内核を絡めては吸い上げて養分にし、艶やかに咲き誇る蒲公英だ世界はこのように何度も壊されて春の訪れを告げた
冬の忘れ物冬の忘れ物は 春を見ていた 陽光と半開きのドア その先に進むことが 私に出来るだろうか 桜はそよ風に乗り 蝶々が嬉しそうにその間を縫う 私にその先へ行くことが できるだろうか 冬の忘れ物は 冷たく冴える瞳を閉じた 冬の忘れ物は 春の果てを目指し飛び立った...
怪獣の絵怪獣の絵は額縁に収まった。 絵は額縁よりもっと大きいのである。 だが綺麗に収まってしまった。 怪獣の姿を描いた絵は、綺麗に額縁に収まってしまった。 怪獣の腹のクローズアップだけが額縁に収まり、芸術作品となる。 実に間抜けである。 怪獣もこれでは報われなかろう。...