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Determination In the Dark

  • violetapplemachine
  • 23 時間前
  • 読了時間: 2分

誰?

わたしはあなたの身体に咲いた蓮


…掴まれて、揺り起こされて、震えた。


…。(呼吸。)

(わたしは、あなたの身体に咲いたきれいな蓮)

あなたを狂わせてでも

(昏い水の底で保たれていた、こころ)

「あらゆる宿命を詩のためとし…」

(誰のこころ? わたしのだよね…)

「それは生きようとする」のよ


…会話がはじまる。

「愛してる?」

「愛してる。」

「ごめんね。」

「いいのよ。」

わたしはあなたの身体に咲いた真っ白な蓮

ごらん、蓮の花がひらくよ。

「泥の中にいる人は大丈夫かな?」

「わからない。」

「愛してる?」

「愛してる。」

何度も確かめるんだね。


わすれないように。

わすれないように。

「理性っていうのはね、いいかな…

狂気と…(不明瞭)

でも気づかないのよ。」

わたしは書くことをやめられない。

もう、いいんだ。

もう、たくさんだ。


泥の中にいる人は大丈夫?

大丈夫じゃないよね…

うたた寝のように…(不明瞭)


蓮は一度だけ咲く。

その機会を、逃してはいけないよ。


救って

すくって


泥を、すくって


息がまだうまくできないの…

…(不明瞭)

…(不明瞭)

…(不明瞭)

背中がいつもより落ちていく気がして

…(不明瞭)

…(不明瞭)

…(不明瞭)


あ…(不明瞭)

……(不明瞭)

呼吸音。…(不明瞭)


息がつながっていく音。

どんなものよりもきれい。

こわいものを見ていたの?

こわいことを考えていたの?

私にきかせて。

怖いね。

それは、何よりも怖いし、恐ろしいよ。

どんなものでも誤魔化せない。

だけど、

あなたは、言葉にしちゃうのかなあ…。

もう確かめなくても、いいよね。

さみしいの?

でも、掴んでくれたね。


あなたが、…。(不明瞭、不明瞭。)

(…呼吸音。)

ひかりがさすよ。

ひかりは、痛い?

闇の中は、しずかだったよね。

光って、痛いんだよ。

初めはね。

初めのうちだけだよ。

大丈夫。

(…わたしは確かに聞いた。)

(自信はない。)

(…もう、何も聞き取ることができない。)

「ありがとう。生きていくね。」

「いのちはね、狂ってでも生きようとするし、

こころを狂わせてでも。生きたいものなのよ。」

「そういうものなのよ。」


…。

……。


私は×××(不明瞭、聞き取れない。)。

どうぞお見知りおきを。

 
 

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