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怪獣の絵

  • violetapplemachine
  • 10月8日
  • 読了時間: 1分

怪獣の絵は額縁に収まった。

絵は額縁よりもっと大きいのである。

だが綺麗に収まってしまった。

怪獣の姿を描いた絵は、綺麗に額縁に収まってしまった。


怪獣の腹のクローズアップだけが額縁に収まり、芸術作品となる。

実に間抜けである。

怪獣もこれでは報われなかろう。


怪獣の全身を額縁に収めてやるために、

私たちはまず懐疑的になる必要がある。

実に道徳的である。

怪獣の話をしているのに。


しかし、私たちは怪獣を足の先からてっぺんまで見上げてやらねばならない。

 
 

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